ラブ♡ディスタンス【完】
「セミがうるさくて、
 逃げてきました」


志樹君は、人懐っこい
小犬のような笑顔を向けてきた。



思いだした。

そうそう、この笑顔。

笑った時に、くしゃっとタレ目になる

彼のこの笑顔で

どれだけ救われたか。



懐かしい。

懐かしすぎて

胸がちょっと、苦しい...
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