ラブ♡ディスタンス【完】
服が乾くまで、しばしご歓談(カンダン)タイム。



『ね、高校のとき、彼女いたよね。
 確か吹奏楽部の~』



「いないよ。
 彼女は、いない。」



『そうだっけ?
 よく一緒に帰ってたような』



「だとしても、彼女じゃない。
 彼女は作ってないから。」



『え?そうなんだ。
 志樹君モテたでしょ?なんで
 彼女作らなかったの?』



「べつに理由なんかないけど」



『ふぅん。じゃ、今は?
 今、彼女いないの?』



「いないよ。いたら凪先輩を部屋に
 呼んだりなんかしないし。」



『そっか。』




「凪先輩は? 彼氏、いないの?
 あれから...」

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