ラブ♡ディスタンス【完】
「なんで?
どっか行きたいところでもあるの?」
『ううん。なんでもない。』
怪しいよね。
私、今の質問にこの回答は
怪し過ぎるよね。
マイカちゃんの、嘘だったのかな...
「あぶなっ!」
目の前をバイクが通り過ぎた。
ほんとに、あと数センチのところを
ギリギリに通った。
私は志樹君に腕を引かれ、
社交ダンスのカップルみたいに
くるくると志樹君の腕の中に
包まれていた。
「信号、まだ赤」
志樹君は、私を腕に抱いたまま、
ゆっくりと言った。
私だけが、こんなにも
ドキドキしている。
私だけが、勝手に―――。
『ご、ごめん。ぼっとしてた』
どっか行きたいところでもあるの?」
『ううん。なんでもない。』
怪しいよね。
私、今の質問にこの回答は
怪し過ぎるよね。
マイカちゃんの、嘘だったのかな...
「あぶなっ!」
目の前をバイクが通り過ぎた。
ほんとに、あと数センチのところを
ギリギリに通った。
私は志樹君に腕を引かれ、
社交ダンスのカップルみたいに
くるくると志樹君の腕の中に
包まれていた。
「信号、まだ赤」
志樹君は、私を腕に抱いたまま、
ゆっくりと言った。
私だけが、こんなにも
ドキドキしている。
私だけが、勝手に―――。
『ご、ごめん。ぼっとしてた』