幼馴染の涼くんは素直に好きって言えない
――お昼ごはん。
昼のチャイムが鳴って、一斉にカバンからお弁当を取り出す生徒や購買に行く生徒、みんなが様々な席に移動しだす。


「涼くん! お昼もってきた?」


朝に話したとおり、涼くんの机に自分のお弁当を持って行き話しかけた。


「あー、持ってない。買いに行くわ。ていうか、やっぱり志田さんは彼氏と?」

「うん、美琴ちゃんは彼氏とお昼だってぇ……」

「そっか。まぁ、寂しがんな。親友なら、幸せを共に分かち合え」

「なにそれー。オッサンみたい」

「うっせ」


そう言って、立ちあがった涼くんは、購買の方へ向かった。
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