仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「だって私、この仕事をやろうと思ったのは『幸せな夫婦を応援したい』だし。学生の頃も、よくキューピッド役だったりしたんだよね。人の恋愛を後押しするのが好きっていうか」
「じゃあ天職ってわけだ。いいねぇ」
「おかげさまで毎日楽しいよ」
「あはは。でも今回はさすがにちょっと大変なんじゃない?」
「……あー、うん。まあそうだね」
美香に言われて、今現在担当している顧客のことを思い出す。
そのご夫婦は今年、結婚四十年目を迎えるそうだった。結婚当時は式らしい式ができず、かといって改まって行う機会もないまま、それだけの時間をともにしてきたらしい。
「でも、大変だけどなんとかしたいって思うよ。だって四十年目のお祝いとして結婚式をするんだよ」
「けどさ、あと三か月で式でしょ?」
「じゃあ天職ってわけだ。いいねぇ」
「おかげさまで毎日楽しいよ」
「あはは。でも今回はさすがにちょっと大変なんじゃない?」
「……あー、うん。まあそうだね」
美香に言われて、今現在担当している顧客のことを思い出す。
そのご夫婦は今年、結婚四十年目を迎えるそうだった。結婚当時は式らしい式ができず、かといって改まって行う機会もないまま、それだけの時間をともにしてきたらしい。
「でも、大変だけどなんとかしたいって思うよ。だって四十年目のお祝いとして結婚式をするんだよ」
「けどさ、あと三か月で式でしょ?」