仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
(結婚生活がうまくいってないことも、この間からの微妙な空気も、ここに来ると忘れられる……)
鼻に抜ける薬っぽさを堪能してから、本題に移る。
「さっき、私を待ってたって言ってましたよね。どうしたんですか?」
「ああ、うん。あのね。これ見て」
「ん?」
絵美さんがエプロンのポケットからスマホを取り出す。なにやら操作してから差し出されたそこに、見慣れたSNSの画面があった。
「このアカウントの人、もっちーさんと気が合いそうだなーって」
(……あ、本当だ)
それは知らない人のアカウントだった。
見てみると、どうやらこの人も先日のアンティーク市に行っていたらしい。それに関する投稿がいくつか載っている。
「どこで見つけたんですか? この人、公式のアカウントとしか繋がってないみたいですけど」
鼻に抜ける薬っぽさを堪能してから、本題に移る。
「さっき、私を待ってたって言ってましたよね。どうしたんですか?」
「ああ、うん。あのね。これ見て」
「ん?」
絵美さんがエプロンのポケットからスマホを取り出す。なにやら操作してから差し出されたそこに、見慣れたSNSの画面があった。
「このアカウントの人、もっちーさんと気が合いそうだなーって」
(……あ、本当だ)
それは知らない人のアカウントだった。
見てみると、どうやらこの人も先日のアンティーク市に行っていたらしい。それに関する投稿がいくつか載っている。
「どこで見つけたんですか? この人、公式のアカウントとしか繋がってないみたいですけど」