仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「本当に偶然なの。木の名前で検索したら、たまたま引っかかって。ほら、この投稿」
指で示された投稿はずいぶん前のものだった。
絵美さんが検索したらしい木の名前が、アンティーク棚の材料として挙げられている。
「最初はもっちーさんの裏アカでも見つけちゃったかと思ってわくわくしてたんだけど」
「……わくわくしないでくださいよ」
「だっておもしろいじゃない? でもね、この投稿を見て違うなって思ったの」
「えーっと」
「これ。この投稿の時間って、うちに来てたでしょ? だからアリバイがあるのよ」
「アリバイって……犯罪者ですか、私は」
絵美さんがくすくす笑う。自分で言ったことが気に入ったようだった。
「お友達になれそうな人を見つけたんだから許して?」
指で示された投稿はずいぶん前のものだった。
絵美さんが検索したらしい木の名前が、アンティーク棚の材料として挙げられている。
「最初はもっちーさんの裏アカでも見つけちゃったかと思ってわくわくしてたんだけど」
「……わくわくしないでくださいよ」
「だっておもしろいじゃない? でもね、この投稿を見て違うなって思ったの」
「えーっと」
「これ。この投稿の時間って、うちに来てたでしょ? だからアリバイがあるのよ」
「アリバイって……犯罪者ですか、私は」
絵美さんがくすくす笑う。自分で言ったことが気に入ったようだった。
「お友達になれそうな人を見つけたんだから許して?」