仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「ふーん……。この人もアンティークバカなんだ」
「ちょっと。知らない人に失礼だよ。……っていうかこの人“も”ってなに」
私の突っ込みは黙殺された。
真里は勝手にスマホをひったくると、そのアカウントの投稿を見始める。
「うわ。すごく細かいことまで書いてる」
「でしょ? そこの装飾を気にかけるような人、私以外にいると思ってなかったの。それにその人が載せてる写真も見て。センスいいと思わない?」
「この世の中に変人がふたりもいるわけね。いいんじゃない? 友達になっちゃえば」
「……真里、なにしてるの?」
不穏に動く指を見て、まさかと手を伸ばす。
「ちょっと!」
「ふふん、送信っと」
私の手を華麗に振り切った真里は、にっこりと悪い笑みを浮かべた。
「ダイレクトメール送っちゃった」
「ちょっと。知らない人に失礼だよ。……っていうかこの人“も”ってなに」
私の突っ込みは黙殺された。
真里は勝手にスマホをひったくると、そのアカウントの投稿を見始める。
「うわ。すごく細かいことまで書いてる」
「でしょ? そこの装飾を気にかけるような人、私以外にいると思ってなかったの。それにその人が載せてる写真も見て。センスいいと思わない?」
「この世の中に変人がふたりもいるわけね。いいんじゃない? 友達になっちゃえば」
「……真里、なにしてるの?」
不穏に動く指を見て、まさかと手を伸ばす。
「ちょっと!」
「ふふん、送信っと」
私の手を華麗に振り切った真里は、にっこりと悪い笑みを浮かべた。
「ダイレクトメール送っちゃった」