仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
『迷惑だなんて思っていませんよ。ずっと誰かと趣味の話をしてみたいと思っていたんです。むしろ、メールをありがとうございました。投稿していたのはこの間のアンティーク市ですか? あれ、すごかったですね』

 すぐに打ち込んで送信する。

 きっと向こうもまだアカウントを見ているだろう。案の定、一分も経たずに返ってきた。

『本当にすごかったですね! いつもよりオークションの規模も大きくなっていて、出品されるものの値段もなかなか……。いつか参加できたらいいなとは思っているんですが、やっぱり手が出ないです。サキさんも前回見に行っているんですよね。オークションに参加したことってありますか?』

(ちょっとこの勢いは予想してなかったな)
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