仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「ううん、仕事で使うものだからこのぐらいがぴったり。本当にありがとう」
(ありがとう、ありがとう、大好き……!)
心が繋がっていなくても、好きな人から与えられるものというのはこんなにもうれしいものらしい。
これから私はこの手帳を見るたびに幸せな気持ちになるだろう。もったいなくて使えなくなってしまうかもしれない。
「喜んでくれたならよかった」
「大切に使うね」
(喜んでるよ! すごく喜んでる……!)
内心の興奮は必死に隠し、あくまで上品に笑ってみせる。
突然とはいえ、プレゼントをくれたのだから嫌われてはいないに違いない。
予想していた最悪の展開にならなかったばかりか、今の私たちにはいつもの緊張した空気がなかった。
(ありがとう、ありがとう、大好き……!)
心が繋がっていなくても、好きな人から与えられるものというのはこんなにもうれしいものらしい。
これから私はこの手帳を見るたびに幸せな気持ちになるだろう。もったいなくて使えなくなってしまうかもしれない。
「喜んでくれたならよかった」
「大切に使うね」
(喜んでるよ! すごく喜んでる……!)
内心の興奮は必死に隠し、あくまで上品に笑ってみせる。
突然とはいえ、プレゼントをくれたのだから嫌われてはいないに違いない。
予想していた最悪の展開にならなかったばかりか、今の私たちにはいつもの緊張した空気がなかった。