仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
その結果、いい夫婦生活を送れていないなら本末転倒だ。
「でもねえ、ほんと変な話だと思うわ。あんたが結婚したくない理由はわかるけど、向こうが結婚を続ける理由ってなに?」
「だからそれはご両親を安心させるため、とか……」
「それだけで気まずい夫婦生活を送り続けられるとは思わないけどね。考えすぎなんじゃないかって気がする」
「私だってそうだったらいいなと思うよ」
「悪い方にばっかり考えるから、余計ドツボにはまってるんだったりして」
「うっ……いや、それは……うーん……ない……たぶん……」
「あ、そうだ」
その話はもう飽きた、とでも言いたげに話を変えられた。
真里が好奇心を覗かせながら身を乗り出してくる。
「例の趣味友はどうなったの? ほら、SNSの」
「あ……うん。仲良くなったよ」
「でもねえ、ほんと変な話だと思うわ。あんたが結婚したくない理由はわかるけど、向こうが結婚を続ける理由ってなに?」
「だからそれはご両親を安心させるため、とか……」
「それだけで気まずい夫婦生活を送り続けられるとは思わないけどね。考えすぎなんじゃないかって気がする」
「私だってそうだったらいいなと思うよ」
「悪い方にばっかり考えるから、余計ドツボにはまってるんだったりして」
「うっ……いや、それは……うーん……ない……たぶん……」
「あ、そうだ」
その話はもう飽きた、とでも言いたげに話を変えられた。
真里が好奇心を覗かせながら身を乗り出してくる。
「例の趣味友はどうなったの? ほら、SNSの」
「あ……うん。仲良くなったよ」