仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
(紗枝さんは『サキ』には心を許してる。でも俺はSNS上の妻と距離を縮めたいんじゃない。俺が夫婦として寄り添いたいのは、現実の紗枝さんだ)
よし、と心を決める。
のぼせそうになりながら返信を打ち始めた。
***
ベッドの中で私はパニックに陥っていた。
(いったい何が起きてるの……!?)
長風呂を終えた和孝さんは、私が悶々としていることも知らず、普通に話しかけてきた。
いつものように他愛ない話で、会話自体は今回もそこまで長続きしない。
でも、それだけでは終わらなかった。
「もう遅いな。一緒に寝よう」
和孝さんはそう言って私を誘ったのだ。
同じベッドに寝るのは結婚したその日から変わらないけれど、一緒に寝ようなんて言われたことは一度もなかった。
よし、と心を決める。
のぼせそうになりながら返信を打ち始めた。
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ベッドの中で私はパニックに陥っていた。
(いったい何が起きてるの……!?)
長風呂を終えた和孝さんは、私が悶々としていることも知らず、普通に話しかけてきた。
いつものように他愛ない話で、会話自体は今回もそこまで長続きしない。
でも、それだけでは終わらなかった。
「もう遅いな。一緒に寝よう」
和孝さんはそう言って私を誘ったのだ。
同じベッドに寝るのは結婚したその日から変わらないけれど、一緒に寝ようなんて言われたことは一度もなかった。