仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「だめ、の代わりに好きって言ってくれたら、俺ももう少し優しくしてあげられると思うよ」
「なんで意地悪するの……」
「紗枝さんが好きだから」
「ひう」
びく、と大きく身体が跳ねる。
「好きって言って、紗枝さん」
「ううう……」
「言ってくれないなら最後までしない」
「くうぅ……」
「どこからそんな声を出してるんだ」
呆れたような声が聞こえ、なぜか手を解放される。
その段階で既に焦らされた身体にはもう力が入らなかった。ぐったりとシーツに身をゆだねていると、和孝さんがシャツを脱いで覆いかぶさってくる。
「最後までしなくていいのか?」
「やだ……」
この人はとんでもない人だと心の中で思う。
「なんで意地悪するの……」
「紗枝さんが好きだから」
「ひう」
びく、と大きく身体が跳ねる。
「好きって言って、紗枝さん」
「ううう……」
「言ってくれないなら最後までしない」
「くうぅ……」
「どこからそんな声を出してるんだ」
呆れたような声が聞こえ、なぜか手を解放される。
その段階で既に焦らされた身体にはもう力が入らなかった。ぐったりとシーツに身をゆだねていると、和孝さんがシャツを脱いで覆いかぶさってくる。
「最後までしなくていいのか?」
「やだ……」
この人はとんでもない人だと心の中で思う。