仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「わかった。それなら無理矢理言わせる」
「ひ」
ちゅ、ちゅ、と肌に唇を押し当てられて背中がのけぞった。こんなに何回もキスをされたら、おかしくなってしまう。
触れられた場所はもれなく火傷したように熱くなっていた。身体中に火がついて、頭の先から爪の先まで火照る。
「紗枝さんは本当にかわいいな」
声も表情も優しいのに、そんな和孝さんにぞくりとする。
この余裕が恐ろしい。間違いなく今夜は寝かせてもらえない。
「あ、あのね、優しくして」
「俺はいつだって紗枝さんにだけは優しいよ」
その優しさが私を翻弄するのだ――と言うためには、キスを拒まなければならなかった。
「ひ」
ちゅ、ちゅ、と肌に唇を押し当てられて背中がのけぞった。こんなに何回もキスをされたら、おかしくなってしまう。
触れられた場所はもれなく火傷したように熱くなっていた。身体中に火がついて、頭の先から爪の先まで火照る。
「紗枝さんは本当にかわいいな」
声も表情も優しいのに、そんな和孝さんにぞくりとする。
この余裕が恐ろしい。間違いなく今夜は寝かせてもらえない。
「あ、あのね、優しくして」
「俺はいつだって紗枝さんにだけは優しいよ」
その優しさが私を翻弄するのだ――と言うためには、キスを拒まなければならなかった。