仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
 でも、今は違う。これは業務報告ではなく、私が話したいから和孝さんに話すこと。なにがあって、どう思ったのかを今日一日ずっと伝えたいと心待ちにしていた。

「香水?」

 ほぼ食事を終えた和孝さんが軽く目を見張る。

「どうして香水なんてもらうんだ?」

「よくあることなんだよ。そうやってお礼の品とを贈られるのは」

 白米を咀嚼し終えたあとに説明し、今日香水を贈ってくれたご夫婦のことを頭に思い浮かべた。

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