仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「知ってるよ。でも、食べたくなる匂いってあるだろ」
わかるけれど今その感想はおかしいと思うと言いかけたのに、唇を塞がれてなにも言えなくなった。
奪われた声は和孝さんの唇に囚われていなくなってしまう。
「ん……」
唇の境目をなぞった舌がするりと差し込まれ、私の口内に熱を移していった。息をしようと口を開くと、さらに遠慮なく舌が入り込んでくる。
水の上を跳ねるような濡れた音が唇と唇の間を行き来し、気付けば私もキスに応えされられていた。腕を引っ張られて和孝さんの首後ろに回されると、あとはもう、その頭を引き寄せて自分から舌を絡めてしまう。
(和孝さんはいつも私を食べるって言う)
キスにばかり意識を集中できないのは、熱くなった手が私の服をゆっくり脱がし始めたせいだ。
わかるけれど今その感想はおかしいと思うと言いかけたのに、唇を塞がれてなにも言えなくなった。
奪われた声は和孝さんの唇に囚われていなくなってしまう。
「ん……」
唇の境目をなぞった舌がするりと差し込まれ、私の口内に熱を移していった。息をしようと口を開くと、さらに遠慮なく舌が入り込んでくる。
水の上を跳ねるような濡れた音が唇と唇の間を行き来し、気付けば私もキスに応えされられていた。腕を引っ張られて和孝さんの首後ろに回されると、あとはもう、その頭を引き寄せて自分から舌を絡めてしまう。
(和孝さんはいつも私を食べるって言う)
キスにばかり意識を集中できないのは、熱くなった手が私の服をゆっくり脱がし始めたせいだ。