仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
和孝さんに負担をかけている可能性はなくもなかった。大丈夫だと言ってくれることを願いながら問いかけると、いつもの柔らかい穏やかな笑みを返される。
「ほかの夫婦のことは知らないけど、俺は毎日紗枝さんを抱きたいよ」
なによりも私を安心させてくれる言葉を与えられて、和孝さんへの思いが一層強くなる。
「やっぱり私からキスする」
ふくれあがった思いを込めて唇を重ね、だから人はキスをし合うのだと突然悟った。
してあげたいからするものというよりは、したいからするものなのだろう。少なくとも私は和孝さんにしたいと思ってするキスの方が好きだった。
突然のキスにもうろたえることなく、和孝さんは丁寧に応えてくれた。
愛されている事実を心から実感しつつ、今夜もそのぬくもりに浸る――。
「ほかの夫婦のことは知らないけど、俺は毎日紗枝さんを抱きたいよ」
なによりも私を安心させてくれる言葉を与えられて、和孝さんへの思いが一層強くなる。
「やっぱり私からキスする」
ふくれあがった思いを込めて唇を重ね、だから人はキスをし合うのだと突然悟った。
してあげたいからするものというよりは、したいからするものなのだろう。少なくとも私は和孝さんにしたいと思ってするキスの方が好きだった。
突然のキスにもうろたえることなく、和孝さんは丁寧に応えてくれた。
愛されている事実を心から実感しつつ、今夜もそのぬくもりに浸る――。