仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
今度は唇にキスをしながら囁いてくる。唇と唇が触れ合った状態で会話をするのは、なんとなく気恥ずかしい。
「ホテルの周辺を散歩したい、かも」
先ほど、窓から見た景色はとても魅力的だった。道も人々も、日本ではあまり見かけない大きなゴミ箱でさえ私を興奮させる。
「そっか。俺のしたいこととは噛み合いそうにないな」
「なにをしたかったの?」
「紗枝さんといちゃつきたかった」
“ド”が付くほどストレートに言われ、かぁっと顔が熱くなる。相変わらず和孝さんには恥ずかしいという感情が欠落しているようだった。そうでなければ、昼日中から「いちゃつきたい」なんて言葉が出るわけがない。
「和孝さんがしたいなら……」
「ホテルの周辺を散歩したい、かも」
先ほど、窓から見た景色はとても魅力的だった。道も人々も、日本ではあまり見かけない大きなゴミ箱でさえ私を興奮させる。
「そっか。俺のしたいこととは噛み合いそうにないな」
「なにをしたかったの?」
「紗枝さんといちゃつきたかった」
“ド”が付くほどストレートに言われ、かぁっと顔が熱くなる。相変わらず和孝さんには恥ずかしいという感情が欠落しているようだった。そうでなければ、昼日中から「いちゃつきたい」なんて言葉が出るわけがない。
「和孝さんがしたいなら……」