仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
「ううん、大丈夫よ。そっか、クラシカルって言うよりはアンティークな雰囲気がいいんだっけ」
「そうなんです。――あ、先に用事をお伝えしますね」
会社から持ってきた資料には発注したい花の種類が書いてあった。
今回はフラワースタンドを希望したご夫婦もいるため、かなりの量になっている。
「うん。……うん、わかった。見積書を作るわね」
「はい、お願いします」
「せっかくなら奥でお茶にしましょ」
ほかに客がいないからか、絵美さんは私を手招きする。
(これがあるから、みんな率先してここに来たがるんだよね。絵美さんの淹れるお茶もおいしいし)
店の奥の部屋にはドアがついていない。客が来たときにすぐわかるからだろう。
「そうなんです。――あ、先に用事をお伝えしますね」
会社から持ってきた資料には発注したい花の種類が書いてあった。
今回はフラワースタンドを希望したご夫婦もいるため、かなりの量になっている。
「うん。……うん、わかった。見積書を作るわね」
「はい、お願いします」
「せっかくなら奥でお茶にしましょ」
ほかに客がいないからか、絵美さんは私を手招きする。
(これがあるから、みんな率先してここに来たがるんだよね。絵美さんの淹れるお茶もおいしいし)
店の奥の部屋にはドアがついていない。客が来たときにすぐわかるからだろう。