仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
(和孝さんにはなんて言おう? いつも仕事かなにかで外へ出てるみたいだけど、週末は誘ってみる……?)
頭の中には以前、真里に言われた言葉が残っていた。
――向こうから動いてもらうことを考えないで、あんたが頑張ってみたら?
(こういうお誘いなら普通だもんね?)
自分でハードルを下げつつ、今度はどう誘えばいいかを考えた。
その夜、さっそく私は話を切り出すことにした。
夕食をテーブルに並べ、席につく。お茶とグラスを持ってきてくれた和孝さんも向かい側に座った。
(……よし、頑張ろう)
少しの緊張を胸に、逸る気持ちを抑えて口を開く。
「土曜日に出掛けてこようと思うの」
「土曜? ……明後日?」
「うん」
頭の中には以前、真里に言われた言葉が残っていた。
――向こうから動いてもらうことを考えないで、あんたが頑張ってみたら?
(こういうお誘いなら普通だもんね?)
自分でハードルを下げつつ、今度はどう誘えばいいかを考えた。
その夜、さっそく私は話を切り出すことにした。
夕食をテーブルに並べ、席につく。お茶とグラスを持ってきてくれた和孝さんも向かい側に座った。
(……よし、頑張ろう)
少しの緊張を胸に、逸る気持ちを抑えて口を開く。
「土曜日に出掛けてこようと思うの」
「土曜? ……明後日?」
「うん」