仮面夫婦は今夜も溺愛を刻み合う~御曹司は新妻への欲情を抑えない~
私にそんな相談をしてくれたのがうれしくて、ドレスコーディネーターに無理を言ってありったけのドレスを用意したこともあった。
そうして二週間前。すべての集大成となる結婚式当日、私にまでサプライズのお礼を用意してくれたのである。
そんな田中さんから、改まった手紙が届くとは思っていなかった。
(どんなことを書いてくれたんだろう)
田中さんのご夫婦を担当していた一年間が走馬灯のようによみがえる。懐かしさと一緒に寂しさも感じながら、きれいな封筒を開いた。
「なにが書いてあったの?」
横から美香が声をかけてくる。私はといえば、温かい文面に目頭が熱くなっていた。
「……無理、泣きそう」
「もっちー、涙もろいよねぇ」
便箋には上から下まで、すべての行にびっしりと感謝の言葉が綴られていた。
そうして二週間前。すべての集大成となる結婚式当日、私にまでサプライズのお礼を用意してくれたのである。
そんな田中さんから、改まった手紙が届くとは思っていなかった。
(どんなことを書いてくれたんだろう)
田中さんのご夫婦を担当していた一年間が走馬灯のようによみがえる。懐かしさと一緒に寂しさも感じながら、きれいな封筒を開いた。
「なにが書いてあったの?」
横から美香が声をかけてくる。私はといえば、温かい文面に目頭が熱くなっていた。
「……無理、泣きそう」
「もっちー、涙もろいよねぇ」
便箋には上から下まで、すべての行にびっしりと感謝の言葉が綴られていた。