好きじゃない
「明日から休みだな。」

蓮の声が空間に響く。

私の真っ白い半袖の先がチョンチョンと引っ張られる。

私はその先に視線を向ける。

蓮がこっちを見てる。

また半袖の先をクイッと引っ張ってくる。

私の目を真っ直ぐに見たまま。

誰がそっちなんて行くか。
そんな想いとは裏腹に体が勝手に動く。

好きじゃない。

そう強く思いながら、なぜか蓮の瞳から目を離すことができない。

私は蓮を、好きじゃない。

蓮が近づけてくる顔を、私はそのまま受け止めていた。

なぜか分からない。
2度目のキス。
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