月に魔法をかけられて
「もしもし、あゆみちゃん? 久しぶり」
すると、突然耳元からあゆみちゃんの興奮する声が聞こえてきた。
「美月先輩ー。大変ですー。もうすごいんですー」
「どうしたの? 何かあったの?」
「そ、そうなんですよー。もうあったってもんじゃなくて……。CMの問い合わせがすごくって、パールピンクがめちゃ売れてるんです」
「よかったじゃん。私もCM見たよー。やっぱりあのCMいいよねー」
「違う。違う。そうじゃなくて……。美月先輩のCMです。そのCMの問い合わせがすごいんです!」
あゆみちゃんはそこで一旦息を吐くと、また話を続けた。
「うちの会社のホームページにWEB限定で美月先輩のCMが流れてるんです。そのCMを見た人たちから、あの可愛い女の人は誰ですか?っていう問い合わせとか、あの人のつけてる色が欲しいっていう問い合わせがたくさんあって、武田絵奈のパールローズより、断然パールピンクのアイシャドウが売れてるんですよー」
「えっ? ど、どういうこと?」
「とにかく、美月先輩のCMの反響がほんとにすごいんです! それにしても瞳子さんってさすがですよね。美月先輩の方が今回の新色コスメのイメージに合ってるって最初から言ってたし……。美月先輩のおかげで、新色コスメはとっても売れ行き好調ですよ。WEBでCM見てくださいね」
あゆみちゃんはそう言って一方的に電話を切った。
(WEB CMってどういうこと? そんなの聞いてないけど……)
私はあゆみちゃんが言っていた会社のホームページを開くと、CM視聴のボタンをクリックした。
そこには、今回テレビで流れている武田絵奈のCMとは別に、WEB限定と書かれたCMもアップされていた。
恐る恐るそのCMの再生ボタンを押す。
すると、なんと私のCMが流れ始めた。
すると、突然耳元からあゆみちゃんの興奮する声が聞こえてきた。
「美月先輩ー。大変ですー。もうすごいんですー」
「どうしたの? 何かあったの?」
「そ、そうなんですよー。もうあったってもんじゃなくて……。CMの問い合わせがすごくって、パールピンクがめちゃ売れてるんです」
「よかったじゃん。私もCM見たよー。やっぱりあのCMいいよねー」
「違う。違う。そうじゃなくて……。美月先輩のCMです。そのCMの問い合わせがすごいんです!」
あゆみちゃんはそこで一旦息を吐くと、また話を続けた。
「うちの会社のホームページにWEB限定で美月先輩のCMが流れてるんです。そのCMを見た人たちから、あの可愛い女の人は誰ですか?っていう問い合わせとか、あの人のつけてる色が欲しいっていう問い合わせがたくさんあって、武田絵奈のパールローズより、断然パールピンクのアイシャドウが売れてるんですよー」
「えっ? ど、どういうこと?」
「とにかく、美月先輩のCMの反響がほんとにすごいんです! それにしても瞳子さんってさすがですよね。美月先輩の方が今回の新色コスメのイメージに合ってるって最初から言ってたし……。美月先輩のおかげで、新色コスメはとっても売れ行き好調ですよ。WEBでCM見てくださいね」
あゆみちゃんはそう言って一方的に電話を切った。
(WEB CMってどういうこと? そんなの聞いてないけど……)
私はあゆみちゃんが言っていた会社のホームページを開くと、CM視聴のボタンをクリックした。
そこには、今回テレビで流れている武田絵奈のCMとは別に、WEB限定と書かれたCMもアップされていた。
恐る恐るそのCMの再生ボタンを押す。
すると、なんと私のCMが流れ始めた。