月に魔法をかけられて
それから、直人さんと瞳子さん、啓太くん、そして副社長と私の5人で、和気あいあいと楽しくお酒やジュースを飲みながら、瞳子さんが用意してくれた夕飯を食べた。
頑張って起きていた啓太くんもはしゃぎ疲れたのか10時前になると寝てしまったけれど、その後も瞳子さんの学生時代の話や、直人さんと瞳子さんの馴れ初めなどを聞きながら、私はとてもよく笑い、みんなの優しさに包まれて、楽しい時間を過ごさせてもらった。
それに瞳子さんが言っていた日本酒のスパークリングのお酒がとっても飲みやすくて、ふわふわと気持ちよく酔っぱらっていた。
そのうち、直人さんもお酒を飲みながらうとうとしていたのが本気で寝てしまい、瞳子さんと副社長、私の3人になってしまった。
12時近くになり、もうすぐ新年になると言う頃。
「ねえ、壮真。これから美月ちゃんと2人で初詣に行ってきたら? 夜の初詣ってこういう時じゃないとなかなか行けないでしょ。私たちは明日家族3人で行こうと思ってるから」
「今から? 寒いだろ?」
「2人とも若いんだから、そこまで寒くないわよ。今年は暖冬って言ってるんだし。あっ、壮真、お酒飲んでるんだから、車に乗って行っちゃだめよ。近いんだから歩いて行きなさい」
「そんなことは分かってるよ」
「あらそう。分かってるならいいわ。あー、私も眠くなっちゃった。そろそろ寝ようかしら……。壮真と美月ちゃん、あとはよろしくね。初詣、混んでるだろうから気をつけてね。時間は気にしなくていいから、2人でゆっくりとお参りしてきてね」
瞳子さんはそう言ってニコッと微笑むと、手を振りながらリビングから出て行った。
頑張って起きていた啓太くんもはしゃぎ疲れたのか10時前になると寝てしまったけれど、その後も瞳子さんの学生時代の話や、直人さんと瞳子さんの馴れ初めなどを聞きながら、私はとてもよく笑い、みんなの優しさに包まれて、楽しい時間を過ごさせてもらった。
それに瞳子さんが言っていた日本酒のスパークリングのお酒がとっても飲みやすくて、ふわふわと気持ちよく酔っぱらっていた。
そのうち、直人さんもお酒を飲みながらうとうとしていたのが本気で寝てしまい、瞳子さんと副社長、私の3人になってしまった。
12時近くになり、もうすぐ新年になると言う頃。
「ねえ、壮真。これから美月ちゃんと2人で初詣に行ってきたら? 夜の初詣ってこういう時じゃないとなかなか行けないでしょ。私たちは明日家族3人で行こうと思ってるから」
「今から? 寒いだろ?」
「2人とも若いんだから、そこまで寒くないわよ。今年は暖冬って言ってるんだし。あっ、壮真、お酒飲んでるんだから、車に乗って行っちゃだめよ。近いんだから歩いて行きなさい」
「そんなことは分かってるよ」
「あらそう。分かってるならいいわ。あー、私も眠くなっちゃった。そろそろ寝ようかしら……。壮真と美月ちゃん、あとはよろしくね。初詣、混んでるだろうから気をつけてね。時間は気にしなくていいから、2人でゆっくりとお参りしてきてね」
瞳子さんはそう言ってニコッと微笑むと、手を振りながらリビングから出て行った。