月に魔法をかけられて
彩矢が石川さんに返信して40分後──。
えっ……?
どっ、どうして…………?
今度は私が顔を引き攣らせながら固まっていた。
「急にごめんね。2人でごはん食べているところにお邪魔して」
そう微笑みながら彩矢の横に座って話す石川さん。
そして。
「彩矢ちゃんから美月ちゃんと一緒にごはんを食べてるって返信が来たときに、ちょうど壮真から羽田に着いたって連絡があったんで、一緒に連れてきたんだ」
「そっ、そうだったんですね……。お疲れさまです……」
そう、私の横にはなぜか出張帰りの副社長が座っていた。
恐らく石川さんに何も知らされずに連れて来られたんだろう。そんな顔をしている。
はぁぁ………。
近くにいるだけで緊張するというのに、副社長が私の隣に座っているなんて……。
あー、こんなことならやっぱり帰っておけばよかった。
一気にテンションが下がり、反対にじわじわと緊張感が増してくる。
だけど……。
目の前には嬉しそうな顔をして石川さんを見つめる彩矢がいて。
私にはそれだけが唯一の救いだった。
えっ……?
どっ、どうして…………?
今度は私が顔を引き攣らせながら固まっていた。
「急にごめんね。2人でごはん食べているところにお邪魔して」
そう微笑みながら彩矢の横に座って話す石川さん。
そして。
「彩矢ちゃんから美月ちゃんと一緒にごはんを食べてるって返信が来たときに、ちょうど壮真から羽田に着いたって連絡があったんで、一緒に連れてきたんだ」
「そっ、そうだったんですね……。お疲れさまです……」
そう、私の横にはなぜか出張帰りの副社長が座っていた。
恐らく石川さんに何も知らされずに連れて来られたんだろう。そんな顔をしている。
はぁぁ………。
近くにいるだけで緊張するというのに、副社長が私の隣に座っているなんて……。
あー、こんなことならやっぱり帰っておけばよかった。
一気にテンションが下がり、反対にじわじわと緊張感が増してくる。
だけど……。
目の前には嬉しそうな顔をして石川さんを見つめる彩矢がいて。
私にはそれだけが唯一の救いだった。