月に魔法をかけられて
「あっ、ここだ。着いた!」
彩矢がスマホを見ながらお店の名前を確認している。
駅から5分ほど歩いた路地裏のマンションの1階に、彩矢が予約してくれたイタリアンのお店があった。
『Compleanno』と書かれた看板には、小さなイタリアの国旗が描かれている。
「ここね、コンプレアンノっていうお店なの。イタリア語でね、誕生日っていう意味だって。美月にぴったりでしょ!」
彩矢がそう説明しながらお店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ」
笑顔の素敵な女性が入り口で温かく出迎えてくれる。
「予約していた田辺です」
彩矢がそう告げると、
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」と言って、奥のテーブルに案内してくれた。
テーブル席が6卓とカウンター席だけの小さな店内。
だけど、テーブルに小さなお花が飾られていたり、壁にはスプーンとフォークの時計が掛けられてあったりと、シンプルだけど可愛い雰囲気のお店で、私たちが到着したときには既に満席になっていた。
彩矢がスマホを見ながらお店の名前を確認している。
駅から5分ほど歩いた路地裏のマンションの1階に、彩矢が予約してくれたイタリアンのお店があった。
『Compleanno』と書かれた看板には、小さなイタリアの国旗が描かれている。
「ここね、コンプレアンノっていうお店なの。イタリア語でね、誕生日っていう意味だって。美月にぴったりでしょ!」
彩矢がそう説明しながらお店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ」
笑顔の素敵な女性が入り口で温かく出迎えてくれる。
「予約していた田辺です」
彩矢がそう告げると、
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」と言って、奥のテーブルに案内してくれた。
テーブル席が6卓とカウンター席だけの小さな店内。
だけど、テーブルに小さなお花が飾られていたり、壁にはスプーンとフォークの時計が掛けられてあったりと、シンプルだけど可愛い雰囲気のお店で、私たちが到着したときには既に満席になっていた。