月に魔法をかけられて
「はい。山内です」
「あっ、山内さん、先ほどメールを送ったんだが……」
「はい。今確認しました。送られてきた資料を添付のデータの内容に修正すればよろしいですか?」
「ああ。その資料のデータは古いデータだったらしい。新しいデータに修正してカラーで5部印刷したら、このスタジオまで持って来れるかな?」
「わかりました。今日はDスタジオですよね?」
「そうだ。申し訳ない。14時までに間に合うかな?」
「大丈夫です。すぐに修正してお持ち致します」
私はそう言って電話を切ると、すぐに資料の修正に取りかかり、カラーで5部印刷すると、Dスタジオへと向かった。
*****
Dスタジオに到着し、私は警備員に社員証を見せると、CM撮影が行われているであろうと思われる部屋の中へと入っていった。
きょろきょろと周りを窺いながら、副社長を探す。
すると。
「あっ、美月先輩ー、どうしたんですか?」
マーケにいた時の後輩のあゆみちゃんが私を見つけて声をかけてきた。
「あゆみちゃん、久しぶりー」
私は懐かしさから嬉しくなって、笑顔を向けながら手を振る。
「ちょ、ちょっと、瞳子さん、田村くんも……、美月先輩が来られてますー」
あゆみちゃんは、近くにいたチーフの瞳子さんと田村くんを呼び、2人も私のそばにやってきた。
「あら、美月ちゃん、久しぶりー。今日はどうしたの? 副社長の付き添い?」
相変わらず美人で艶っぽくて素敵な瞳子さん。
私が入社した時からの憧れの女性だ。
「い、いえ、違うんです。副社長に資料をお渡ししなきゃいけなくて。副社長ってどこにいらっしゃいますか?」
「副社長なら塩野部長とあそこで話しているわよ。ほらっ」
瞳子さんが2人がいる方向を指さす。
「あっ、ほんとだ。ちょっと資料を渡してきます。すぐに戻ってきますので、皆さんちょっと待っててください」
私はそう3人に告げると、副社長へ資料を渡しに行った。
「あっ、山内さん、先ほどメールを送ったんだが……」
「はい。今確認しました。送られてきた資料を添付のデータの内容に修正すればよろしいですか?」
「ああ。その資料のデータは古いデータだったらしい。新しいデータに修正してカラーで5部印刷したら、このスタジオまで持って来れるかな?」
「わかりました。今日はDスタジオですよね?」
「そうだ。申し訳ない。14時までに間に合うかな?」
「大丈夫です。すぐに修正してお持ち致します」
私はそう言って電話を切ると、すぐに資料の修正に取りかかり、カラーで5部印刷すると、Dスタジオへと向かった。
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Dスタジオに到着し、私は警備員に社員証を見せると、CM撮影が行われているであろうと思われる部屋の中へと入っていった。
きょろきょろと周りを窺いながら、副社長を探す。
すると。
「あっ、美月先輩ー、どうしたんですか?」
マーケにいた時の後輩のあゆみちゃんが私を見つけて声をかけてきた。
「あゆみちゃん、久しぶりー」
私は懐かしさから嬉しくなって、笑顔を向けながら手を振る。
「ちょ、ちょっと、瞳子さん、田村くんも……、美月先輩が来られてますー」
あゆみちゃんは、近くにいたチーフの瞳子さんと田村くんを呼び、2人も私のそばにやってきた。
「あら、美月ちゃん、久しぶりー。今日はどうしたの? 副社長の付き添い?」
相変わらず美人で艶っぽくて素敵な瞳子さん。
私が入社した時からの憧れの女性だ。
「い、いえ、違うんです。副社長に資料をお渡ししなきゃいけなくて。副社長ってどこにいらっしゃいますか?」
「副社長なら塩野部長とあそこで話しているわよ。ほらっ」
瞳子さんが2人がいる方向を指さす。
「あっ、ほんとだ。ちょっと資料を渡してきます。すぐに戻ってきますので、皆さんちょっと待っててください」
私はそう3人に告げると、副社長へ資料を渡しに行った。