星空ラブソング
「何飲んでんの?」
「え、あ、リンゴジュースです」
「ハハッ、そっか。良いね」
「竹田さんは?」
私が聞き返すと、竹田さんは手に持っていたグラスに視線を落とした。
「ウーロン茶」
はにかんだように目を細めて笑って言って、再びこちらを見る。
こんなに格好いい“ウーロン茶”聞いたことがない。
「アンケートの方は順調?」
私は大きく頷いて続けた。
「この講義期間中に80人分集まりました」
「それは、すごいな!」
「あと20名、頑張ります」
「俺も聞いてみるから待っててね」
「は、はい・・・!」
ウーロン茶を一口飲んでから、竹田さんは再び口を開いた。