星空ラブソング
9月に入ってから、自宅に取材を受けた大学新聞が郵送されてきた。
封筒に5部入っていて私は実家にも送ることにした。
取材の時に話した私の夢は、豆の生産者と消費者の架け橋になれるような取り組みをして笑顔を咲かせていくことだった。
今、それに向かって歩き出そうとしているのかもしれない。
まめまめカンパニーのアルバイトが始まり、私を取り巻く世界に色が足されていくみたいだった。
初仕事は、豆に関する研究会に参加しホームページに公開する記事を書くというものだった。
研究会は、1日の開催で全国から豆の生産者や販売者、そして研究者が集結して研究発表や今後の指針についてを話し合う場となっていた。
まめまめカンパニーの社長は、研究会の実行委員も務めていて、事業取り組み報告の登壇者としても活躍していた。
私は、大学2年の秋に一般聴講者として一度この研究会に参加したことがあった。
時が経って、まさか自分が運営側で記事を書くことになるとは、あの時は想像もしていなかった