星空ラブソング
続けて問2を竹田さんの操作に習ってやってみることにした。


「今度は自分でやってみます!」

「頑張れ」


竹田さんの声援を受けたら頑張らずにはいられない。

すぐ横で向けられた視線に鼓動が加速する。


「さすが習得が早いじゃん」


少し時間はかかったもののどうにか集計までを終えて一息ついた。

背もたれに背中を預けたら、いつの間にか伸びてきていたらしい竹田さんの腕に勢いよく当たった。


「ご、ごめんなさい!」


正確には席の背もたれに腕がかかっていたんだけど、まるで私の肩に腕を回すかのような体勢をとっていたことに気づいて戸惑いながらも誤った。

竹田さんはあまり気にしていないようで余裕気に小さく笑っていた。

そして「次のも進めてて。ちょっと下行ってくる。また戻ってくるよ」と言って立ち上がった。


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