星空ラブソング
限られた時間の中で会う回数を増やすこと、チャンスをつくっていくということ。私は涼花に話したことで決心がついた。
「涼花、聞いてくれてありがとう。
何だかわからないけど、力が湧いてきたよ」
その時、スッと背筋が伸びた職員の後ろ姿を思い出して、私も微かに感じた風を吸い込んで背筋をピンと伸ばした。
「その調子!がんばろっ。
今度会う機会あったら、電気つけてくれたこともお礼言っちゃえば?」
「それだわ、涼花。ありがとう!!」
涼花の向けてくれたにこにこ笑顔とピースサインに私は大きく頷き返した。