星空ラブソング
勢いよく扉が開いて職員かと期待したのもつかの間、現れたのは、初見のいかにもヤンキーっぽい身なりの男子だった。
だるそうに前かがみぎみで、後ろの方の席にゆっくりと歩いて行った。
私はふぅっと息をひとつついて、肩を落とした。
それから、11時10分になっても職員は現れなかった。
そもそも毎週ここで会えるかもというのが甘い期待だったのかもしれない。
私含め2人しかいない静かな自習室に
「ぐーぐー」と男子学生の鼾が響き始めた。
寝に来たんかい!と心の中で突っ込む。