星空ラブソング
「ねぇ由依、ちょっと近づいてみよっか」
「いやそれは、ダメだってば。ちょ、涼花待って・・・!」
私の慌てぶりなんか気にも留めない勢いで、竹田さんの方に向かって一直線に歩き出した。
通行人は、私たち以外に3人程ちらほらとはいる裏道だったけど、この状態で竹田さんが私に気づかないわけがない。
私たちがもう少しで横を通過しようとするとき、ちょうど電話が終わったようで、スマホを片手に持ったまま、竹田さんが向こうから歩いてきた。
そして、こちらには目もくれず真っすぐに前を向いたまま私たちの横を通り過ぎた。
まるでお昼に挨拶を交わしたことが幻だったかのようだった。
胸の奥に針でも刺されたかのような痛みがはしった。
「ああー、もうちょっとだったのにぃ。
てか、何、今の無愛想すぎない!?絶対気づいてるでしょ」
涼花が頬を膨らませて、遠ざかっていく竹田さんの背中に向かって怒るように言った。
私は妙に冷静だった。
「涼花、流石に今のはよくなかったよ」
涼花は、肩をすくめて、てへぺろと言いながら小さく舌を出してこちらを向いた。
「いやそれは、ダメだってば。ちょ、涼花待って・・・!」
私の慌てぶりなんか気にも留めない勢いで、竹田さんの方に向かって一直線に歩き出した。
通行人は、私たち以外に3人程ちらほらとはいる裏道だったけど、この状態で竹田さんが私に気づかないわけがない。
私たちがもう少しで横を通過しようとするとき、ちょうど電話が終わったようで、スマホを片手に持ったまま、竹田さんが向こうから歩いてきた。
そして、こちらには目もくれず真っすぐに前を向いたまま私たちの横を通り過ぎた。
まるでお昼に挨拶を交わしたことが幻だったかのようだった。
胸の奥に針でも刺されたかのような痛みがはしった。
「ああー、もうちょっとだったのにぃ。
てか、何、今の無愛想すぎない!?絶対気づいてるでしょ」
涼花が頬を膨らませて、遠ざかっていく竹田さんの背中に向かって怒るように言った。
私は妙に冷静だった。
「涼花、流石に今のはよくなかったよ」
涼花は、肩をすくめて、てへぺろと言いながら小さく舌を出してこちらを向いた。