星空ラブソング
「ふふふ。種明かしはしません。
思い出したの、手品練習してたことあったなって」
「すごい!!由依、これを竹田さんにも披露したら?」
「えええ!それはさすがに恥ずかしいよ」
突拍子もないアイディアに私はつい萎縮してしまう。
「いいじゃん。それで何か良い反応があれば次に進めるし、なければそのくらいの男だったってことでね」
「急にマジックするとか、ひかれないかな?」
「人は自分が思ってもみないようなことされた時に本性がでるって聞いたことがあるの。だからその手でいってみるのはどうかなって思ったの!」
涼花の勢いある言い方についつい、もしかしたら竹田さんの笑顔がみれるかもしれないと期待をしてしまう。