星空ラブソング
三原君の「おはようございます」と威勢のいい声が聞こえた。


なんというバッドタイミング・・・


三原君には悪いけど、1分1秒を争うこの状況だからそっとしておいてほしかった。


そんな願いは簡単にかき消されてしまった。


「沢田さん、こんなところで珍しいですね」

「う、うんちょっとね。早く着きすぎちゃって」

「へー。これから授業でしたっけ?」

「うん。商法」

「そっか!僕は英語です」


憎めない三原君の笑顔をみて、仕方ないという気持ちになって話を聞いていると、その後ろを風のように竹田さんが通り過ぎて行った。

今日はネイビー色のスーツだと、服装チェックすることしか許されない。

この状況で追いかけていけそうもなく私は完全に諦めてしまった。

「由依、おはよう!」

「涼花、おはよう・・・」

三原君と話しているところに涼花が現れた。

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