星空ラブソング


普段はパンツスタイル多めだが、今日はロングスカートを履いて、大学のトイレの全身鏡の前で身なりを整えている。

私は、後ろ髪が跳ねていないことまでを確認してから自習室に向かった。

11時になっていないのに、教室のドアの隙間が少し開いていて、そこから漏れている灯りが先客を知らせた。

ゆっくりとドアを開けて中を覗くと、前にここで鼾をかいて寝ていたヤンキー男子学生の姿が見えた。

後ろの席に深く腰掛けてスマホをいじっている。


今日は竹田さんが来ても話せそうにないと諦めかけて私はいつもの席に座っていたけれど、男子学生は、時計が11時を告げると荷物を持って出て行った。


そして、私の願いが届いたのか学生と入れ替わるようにして竹田さんが現れたんだ。

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