星空ラブソング
まるで衝動に駆られるようにして、電車を降りた私は大学につづく道をただひたすらに走った。
午後5時を過ぎた頃の大学は、昼間のようには人の数も多くなく静かな空間と化してしていた。
教務課の窓口へと続く階段に片足をかけた時、我に返ったかのように私は立ち止まった。
こんなことして、私はどうするつもりなんだろう。
分からないけれど、胸の中で大きく膨らんだ会いたいという気持ちが膨らみすぎで、上手く呼吸が出来なくなりそうだった。
だから破裂しちゃわないように私はここに来たのかもしれない。
ゆっくりと私は窓口に足を進めた。
そして、カウンターの奥でパソコンに向かう竹田さんの姿を見て再び立ち止まった。