星空ラブソング
大学新聞の取材日になった。今回、取材を受けることは、改めて夢や目標を考える良いきっかけだった。
そんなに遠い未来のことは、正直想像できないけれど、例えば、卒業までに挑戦してみたいことを考えてみると見えてくるものがあるかもしれない。
大学に向かう電車の中で、過去の写真を見返していたら、今日で彩雲を見た日から1ヶ月と1日が経っていたことに気が付いた。
一か月前は、竹田さんとこのような形で接点を持てるようになるなんて想像もしていなかった。
今日は、11時に自習室には向かわず、教務課窓口で取材してくれる方と待ち合わせることになっている。
こんな木曜日は、何だか新鮮で胸が弾んだ。
窓口を覗くと、竹田さんは席を外していた。大きなリュックを背負い、肩から一眼レフカメラをかけた、いかにも取材人ぽい中年の男性が私を見かけるやいなや声をかけてきた。
「沢田さんですか?」
「は、はい!」
「はじめまして。本学、新聞部の時任(ときとう)と申します」
「はじめまして。沢田です。どうぞよろしくお願いいたします」
「お待たせいたしました」
時任さんから名刺を受け取っていると背後から竹田さんが現れた。
竹田さんと目が合って、微笑をくれた。私は安心感を覚えて、自然と頬が緩む。
「では、3階に空き教室があるのでそちらに」
そう言って、竹田さんは先頭に立って私たちを誘導してくれた。
そんなに遠い未来のことは、正直想像できないけれど、例えば、卒業までに挑戦してみたいことを考えてみると見えてくるものがあるかもしれない。
大学に向かう電車の中で、過去の写真を見返していたら、今日で彩雲を見た日から1ヶ月と1日が経っていたことに気が付いた。
一か月前は、竹田さんとこのような形で接点を持てるようになるなんて想像もしていなかった。
今日は、11時に自習室には向かわず、教務課窓口で取材してくれる方と待ち合わせることになっている。
こんな木曜日は、何だか新鮮で胸が弾んだ。
窓口を覗くと、竹田さんは席を外していた。大きなリュックを背負い、肩から一眼レフカメラをかけた、いかにも取材人ぽい中年の男性が私を見かけるやいなや声をかけてきた。
「沢田さんですか?」
「は、はい!」
「はじめまして。本学、新聞部の時任(ときとう)と申します」
「はじめまして。沢田です。どうぞよろしくお願いいたします」
「お待たせいたしました」
時任さんから名刺を受け取っていると背後から竹田さんが現れた。
竹田さんと目が合って、微笑をくれた。私は安心感を覚えて、自然と頬が緩む。
「では、3階に空き教室があるのでそちらに」
そう言って、竹田さんは先頭に立って私たちを誘導してくれた。