星空ラブソング
眩しい横顔をずっと見つめていたくなる。


この20メートル以上離れた距離が、ちょうど良いのかもしれない。


離れたところからなら、こうして想っていられるから。


竹田さんが立ち上がったから、私は慌てて視線を進行表に戻した。


カウンターを超えて私のもとまでやってきて記入済みの用紙を戻してくれた。


すぐにでも読みたい気持ちをぐっとこらえて、竹田さんにお礼を告げた。


「ありがとうございました」

「すごいね。これ、内容考えるの大変だったでしょ」

「はい。教授にアドバイスいただきながら考えました」

「へぇ」

「これから、100人の回答集めなきゃいけなくて」

「え!?どうやってそんなに集めるの?」


竹田さんは身体を反って、目を大きく見開いた。


「とりあえず、友達とか先生とかに協力してもらおうと思ってます。8月中旬には、特別講義も受講しにくるんで、その時がチャンスかなって思ってます」

「そっか。特別講義受けるんだ」


夏休み中、4日間開講される特別講義の出席者にお願いしようと意気込んでいた。

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