最強お菓子職人は狙われます
第三章 推薦を受け入れる
祖父母が学校に来ることになった
何故なら俺に推薦が来たからだ
俺は正直嫌で断ったはずだが………
「かー君」
「俺は嫌だって,俺はここを離れる気はねぇ」
爺ちゃんが少し困った声で俺を呼ぶ
婆ちゃんは静かに俺の作った和菓子を食べている
因みに和菓子は羊羹
「だがな?ここも譲らないとの事だ」
どこまで頑固だそっちは
「寿先生がなんとかしろよ…」
あんた一応教頭だろ
「かー君,私は行くべきだと思うよ?」
婆ちゃん………それは俺はもう要らないってことか?
「婆ちゃん‥俺は」
「要らないとかじゃないわい」
びくっと身体が揺れる
「お前さんの力を十分に発揮できるチャンスじゃ行って来なさい,後悔しない様に」
「俺の力はどうすれば良いんだよ!」
俺のこの力はどう制御しろと!?
「それを制御するのもまた然り」
然りって!
「………チッ分かったよ!」
「ありがとうな!」
帰り道
俺は何も言わなかった
泣きたくないから
「かー君」
爺ちゃんが声をかけてきたのに
「何だよ」
俺は冷たくしてしまう
「荷物まとめておくんだよ」
分かってる
「わーてるよ」
そっぽを向いて歩き出す
すると
家にもう着いていた
部屋に行き荷物をまとめる
その時に
ノックが聞こえた
「あ?」
「かー君」
婆ちゃん………
「あんだよ」
俺の部屋に入り婆ちゃんは椅子に座る
「もう荷物をまとめるのが早いのね」
その目には涙が溜まっていた
俺は見ないように下を向く
「あまり物はおかねぇから」
声が震える
駄目だ
「かー君」
その声が聞こえなくなる
その温もりがもう感じることができなくなる
不安だった
悲しかった
怒りたかった
だけど
一番俺を思ってくれて考えてくれて応えてくれたのはやっぱり家族だった
俺はそれを知ってる
「俺は有名な菓子職人になる!絶対後悔なんかしねぇ!」
涙をボロボロ溢して叫ぶ
婆ちゃんは静かに泣いた
爺ちゃんが外で泣いてるのも知ってる
「帝都,翡翠」
「………寂しいな」
「俺は待ってるよ」
兄さんが泣いた
俺はそれにもびっくりした
だけど
「バーカ,俺の作った菓子は送ってやるよ」
と
俺はそばにいないけど菓子くらいいつでも作るよ
と伝える
兄さん達は俺を抱きしめた
最後だと
これで
思った
「バーカ」
俺はそれしか言えず
兄さんを抱きしめ返した
そして出発の日
俺は荷物をトラックに乗せてスーツケース一つ持ち空港へ行く
行先はイギリスのお菓子の学校
sweets Angel School
天使の菓子学校
だ
俺はそこへ行く
推薦どころか特別推薦だったそうだ
「………」
それを知ったのはイギリスについてからだったのは怒るも何もない
しかし学校がよ
「デケェな」
俺は堂々と中に入る
すると
大勢の学生が俺の顔を見て何か話している
気にくわねぇな
俺はギロリと睨みながらも校長室へ行く
「失礼するぞ」
「来てくれたか‼︎」
いきなり抱きついてこようとするこいつが校長か?
素直に嫌いだ
「君のスイーツが食べたいのだ!」
ニコニコと俺に近づいてくるこいつ
「つーかお前誰だよ!」
俺はギロリと睨みながらも答える
「失敬失敬,私はヴェール・グレイスここの校長の息子で君のことが大好きな一人さ!」
グレイスさんか
大好きとかほざいてるがそれは無視しよう
「校長に用があるんだが?」
「わぁ!その手にはスイーツかい?」
キラキラとした目で見られる
俺はその目が大好きでため息を吐きつつ
「座れ」
と呟く
彼はその言葉の通りソファに座る
「??」
彼は分からないだろう
俺の力を
まだ言う気はしねぇが
「校長が来るのはいつだ?」
「暫く来れないよ」
「そうか」
ソファに座りケーキの箱を開ける
そこにあるのはショートケーキ
俺が一番自信を持つもの
だが
ショートケーキ一つでその人の味が分かる
つまり
どれだけの価値があるか分かる
「自信家かな?」
頂きますといい口に運ぶグレイスさん
俺はそれを見つめる
カッと目が開いたと思えば頬に手を当てた
「美味し~!!!!」
「そうか」
良かったと安心する
と思ったのも束の間
「君ねぇ,私より先に食べるとは何事か」
不意の声に俺は内心どきっとした
「父さん!」
お,こいつが父さんと言うのならこいつが
「校長か,どうも」
俺が挨拶をすると校長の目がキラキラと輝く
「私にもあるかな!?」
ガッと肩を掴まれる
「お?あ,あるが?」
俺は平然とそれを無視して切り分ける
「食べたい!」
わかってるから切り分けてんだろ
「どーぞ」
「頂きます」
俺のショートケーキを食べて校長は嬉しそうに目を細めて
「これは卵を多くしてるね?あとバターも」
「流石,よくお分かりで」
俺の嬉しそうな顔を見て二人は顔を真っ赤にした
何故?
「君うちの嫁に来ないか!?」
お前もか!?
「何故そうになった!?」
「来てよ!」
「お前もお前で何故だ!?」
意味が分からない
俺は溜息をして出て行こうとすると
扉を開けた瞬間生徒であろう人たちが溢れて出来た
「おぉ」
「私たちも食べたいです!」
いやこの学校おかしい!
推薦した理由何故!?
「つーか,お前らのケーキ食わせろ」
俺はそれを確かめたい
祖父母が学校に来ることになった
何故なら俺に推薦が来たからだ
俺は正直嫌で断ったはずだが………
「かー君」
「俺は嫌だって,俺はここを離れる気はねぇ」
爺ちゃんが少し困った声で俺を呼ぶ
婆ちゃんは静かに俺の作った和菓子を食べている
因みに和菓子は羊羹
「だがな?ここも譲らないとの事だ」
どこまで頑固だそっちは
「寿先生がなんとかしろよ…」
あんた一応教頭だろ
「かー君,私は行くべきだと思うよ?」
婆ちゃん………それは俺はもう要らないってことか?
「婆ちゃん‥俺は」
「要らないとかじゃないわい」
びくっと身体が揺れる
「お前さんの力を十分に発揮できるチャンスじゃ行って来なさい,後悔しない様に」
「俺の力はどうすれば良いんだよ!」
俺のこの力はどう制御しろと!?
「それを制御するのもまた然り」
然りって!
「………チッ分かったよ!」
「ありがとうな!」
帰り道
俺は何も言わなかった
泣きたくないから
「かー君」
爺ちゃんが声をかけてきたのに
「何だよ」
俺は冷たくしてしまう
「荷物まとめておくんだよ」
分かってる
「わーてるよ」
そっぽを向いて歩き出す
すると
家にもう着いていた
部屋に行き荷物をまとめる
その時に
ノックが聞こえた
「あ?」
「かー君」
婆ちゃん………
「あんだよ」
俺の部屋に入り婆ちゃんは椅子に座る
「もう荷物をまとめるのが早いのね」
その目には涙が溜まっていた
俺は見ないように下を向く
「あまり物はおかねぇから」
声が震える
駄目だ
「かー君」
その声が聞こえなくなる
その温もりがもう感じることができなくなる
不安だった
悲しかった
怒りたかった
だけど
一番俺を思ってくれて考えてくれて応えてくれたのはやっぱり家族だった
俺はそれを知ってる
「俺は有名な菓子職人になる!絶対後悔なんかしねぇ!」
涙をボロボロ溢して叫ぶ
婆ちゃんは静かに泣いた
爺ちゃんが外で泣いてるのも知ってる
「帝都,翡翠」
「………寂しいな」
「俺は待ってるよ」
兄さんが泣いた
俺はそれにもびっくりした
だけど
「バーカ,俺の作った菓子は送ってやるよ」
と
俺はそばにいないけど菓子くらいいつでも作るよ
と伝える
兄さん達は俺を抱きしめた
最後だと
これで
思った
「バーカ」
俺はそれしか言えず
兄さんを抱きしめ返した
そして出発の日
俺は荷物をトラックに乗せてスーツケース一つ持ち空港へ行く
行先はイギリスのお菓子の学校
sweets Angel School
天使の菓子学校
だ
俺はそこへ行く
推薦どころか特別推薦だったそうだ
「………」
それを知ったのはイギリスについてからだったのは怒るも何もない
しかし学校がよ
「デケェな」
俺は堂々と中に入る
すると
大勢の学生が俺の顔を見て何か話している
気にくわねぇな
俺はギロリと睨みながらも校長室へ行く
「失礼するぞ」
「来てくれたか‼︎」
いきなり抱きついてこようとするこいつが校長か?
素直に嫌いだ
「君のスイーツが食べたいのだ!」
ニコニコと俺に近づいてくるこいつ
「つーかお前誰だよ!」
俺はギロリと睨みながらも答える
「失敬失敬,私はヴェール・グレイスここの校長の息子で君のことが大好きな一人さ!」
グレイスさんか
大好きとかほざいてるがそれは無視しよう
「校長に用があるんだが?」
「わぁ!その手にはスイーツかい?」
キラキラとした目で見られる
俺はその目が大好きでため息を吐きつつ
「座れ」
と呟く
彼はその言葉の通りソファに座る
「??」
彼は分からないだろう
俺の力を
まだ言う気はしねぇが
「校長が来るのはいつだ?」
「暫く来れないよ」
「そうか」
ソファに座りケーキの箱を開ける
そこにあるのはショートケーキ
俺が一番自信を持つもの
だが
ショートケーキ一つでその人の味が分かる
つまり
どれだけの価値があるか分かる
「自信家かな?」
頂きますといい口に運ぶグレイスさん
俺はそれを見つめる
カッと目が開いたと思えば頬に手を当てた
「美味し~!!!!」
「そうか」
良かったと安心する
と思ったのも束の間
「君ねぇ,私より先に食べるとは何事か」
不意の声に俺は内心どきっとした
「父さん!」
お,こいつが父さんと言うのならこいつが
「校長か,どうも」
俺が挨拶をすると校長の目がキラキラと輝く
「私にもあるかな!?」
ガッと肩を掴まれる
「お?あ,あるが?」
俺は平然とそれを無視して切り分ける
「食べたい!」
わかってるから切り分けてんだろ
「どーぞ」
「頂きます」
俺のショートケーキを食べて校長は嬉しそうに目を細めて
「これは卵を多くしてるね?あとバターも」
「流石,よくお分かりで」
俺の嬉しそうな顔を見て二人は顔を真っ赤にした
何故?
「君うちの嫁に来ないか!?」
お前もか!?
「何故そうになった!?」
「来てよ!」
「お前もお前で何故だ!?」
意味が分からない
俺は溜息をして出て行こうとすると
扉を開けた瞬間生徒であろう人たちが溢れて出来た
「おぉ」
「私たちも食べたいです!」
いやこの学校おかしい!
推薦した理由何故!?
「つーか,お前らのケーキ食わせろ」
俺はそれを確かめたい