tomorrow’s shine

「まあ、内密にするけど…その内ばれると思う…てゆーか、なんで偽名なんか使ってるの」

「…奈緒が嫌いだから」

「…なるほどね」



直人は、寒いからと言って、ホットコーヒーを自動販売機で買ってくれた。



「ありがとう」

「…奈緒、俺がお前のこと好きだったのは…知ってた？」

「―…うん。だって…あたしも好きだったから。」


過去形―…、




「…じゃあ…」

「でも今は他に…大切な人がいるの」


あたしは真剣な目で、直人を見た。



「…恭平か…一つ言うけど…恭平はモトカノの事…まだ引きずってる、これだけ言っとく」