tomorrow’s shine
#02
記憶
それからはバイトに励んで、恭平の言った事をわすれようとしていた。
「奈緒、…やべーよ…あいつのモトカノ…死んだらしい…今…」
あたしは持っていた布巾を落とした。
死ぬって…ああゆうふうに?
《――奈緒…》
あたしをかばって死んだお母さんみたいに…突然…―
「…どうする?病院…行く?」
「…直人…は?」
「俺は行くけど…奈緒は今、失恋したばっかだし……辛いと思うし…」
「…行く。」
あたしは、恭平のモトカノに
会うことにした。