tomorrow’s shine




「…直人に…謝りたい…」
「…なら、行ってこいっ!直人の家は、駅の五丁目のマンションの二階の3号室だから」



あたしは、走っていた。
直人の家…直人に早く
会いたいから、走った。




家の前まで来たものの、やっぱり緊張してインターホンを押せなかった…



その時、家のドアが突然開いて、あたしま見事に頭を打った。


「…奈緒?」

「…突然ごめんなさい…話したい事が、ある…」

「いいけど…お前…頭打ったよな?すげー音鳴ったから(笑)」

「もうっ!それは後っ!」



よかった。直人、普通だ。これだったら、あたしも、さよならを言える…――






< 37 / 85 >

この作品をシェア

pagetop