tomorrow’s shine
「…直人に…謝りたい…」
「…なら、行ってこいっ!直人の家は、駅の五丁目のマンションの二階の3号室だから」
あたしは、走っていた。
直人の家…直人に早く
会いたいから、走った。
家の前まで来たものの、やっぱり緊張してインターホンを押せなかった…
その時、家のドアが突然開いて、あたしま見事に頭を打った。
「…奈緒?」
「…突然ごめんなさい…話したい事が、ある…」
「いいけど…お前…頭打ったよな?すげー音鳴ったから(笑)」
「もうっ!それは後っ!」
よかった。直人、普通だ。これだったら、あたしも、さよならを言える…――