そろそろきみは、蹴られてくれ。


──今日は、高い位置でのポニーテール。


橘が結んでくれたとき、そうだったし。


高い位置のポニーテールが、橘はすきなのかなぁ。なんて、思って。


高い位置で結んだら露骨なアピール? と考えて、練習期間中はミドルポニーテールで過ごしていた。


でも。


橘と話せていない日が続きすぎて、それどころじゃなくなった。露骨だろうとなんだろうと、やりたいと思ったらやる! これだいじ!


髪は長いほうではないから、高い位置で結ぶ、というのが難しかった。だからといってあきらめなかったのは、面倒かどうかを優先してしまうわたしにしては、すごいことだと思う。


それだけ、橘のことがすきなんだなぁ。……うぅ、心臓が。

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