そろそろきみは、蹴られてくれ。
高校生にしては珍しく、机が隣とくっついている、そんなクラス。
それはそうとしても、どうしてわたしは手を握られているのだろう。
気になるとか疑問とかそんなのとうに超えていて、呆れ、それだ。
「可愛い」
本日5度目の可愛いを聞き、ため息をついた。
机の下では、わたしの右手が彼の左手と恋人繋ぎをしている。
えぇ、本当になんでこうなったの……?
状況を整理しよう。
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