そろそろきみは、蹴られてくれ。


「その前から集まって、どっか行ったり、何かいっしょに食べたりする?」

「する!」


間髪入れずに答えを出してしまって、すこし顔が赤くなった。


橘のことがだいすきでしかたない、って、表しちゃったじゃん……事実そうだけども……。


「じゃあ、どこ待ち合わせにしよっか」


普段のわたしだったら、こういうことは直接会って話す主義だ。


じゃあなんで、いまは?


──……どうしても、まだ、切りたくないから。


明日話せる内容が減ってしまうかもしれない。そうは思うけれど、明日は明日で、きっと、ほかの話があると思う。


橘のこと、すきですきで、抑えきれないもん。

< 360 / 625 >

この作品をシェア

pagetop