そろそろきみは、蹴られてくれ。
うなずいて、みんなに確認をとる。
「ちょっと、抜けてもいい?」
橘に、シフトの話をしてきたい……!
それと。
わたしも、足りてないと思ってるんだよ、橘。
「紗奈はもう、こっちでやることはぜんぶ終わってるよ」
「だから、いっておいで」
背中を押されて、表情が一気に変わったのを自覚した。
うう……、うれしすぎたんだ、しかたない。
「いってきます!」
橘を探しに行こう。
それで、目を見て、話をするんだ。