そろそろきみは、蹴られてくれ。


それに。


するまでに時間かかってたし。


衝動的にとか、理由を自覚する前だとか、そういうのだったらわかるけど。時間をとってもなお、したのは、その。


わたしが意識しすぎて、時の流れを遅く感じたのかもしれないよ、だけどきっと、それだけじゃなくて。


橘側にどうしようもない理由が──やめようかな、この分析。


冷静じゃない頭で分析しても、ぜったい正確性ないよね、それに。


こんなにはっきり覚えていることを、わたし自身にも、橘にも、伝えてどうする。


いつもはこーだ。今回はあーだ。


なんでそんなに覚えてんの、それを暴露してんの、やめろやめろ!


理由があったんじゃないのか。こんな聞き方したら、普段は理由があるのを知ってるよって、それはわたしのことがすきだからでしょって言ってるような、うわー!


この考え方、わたしじゃない、ないよね! ええ! わたしがこういう思考回路できるようになったらさ、きっと、もうすでに名前呼びしてるって!

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