そろそろきみは、蹴られてくれ。
「あっ、お客さん来た! おれ行ってくるね」
3人のうちのひとりが抜け、お客さんのもとへと駆けていく。
「んじゃ、おれらも戻るよ。涼雅はおれたちが接客終わったら出番ね」
「おー」
お客さんへの対応はローテーション……なのかな?
「やっぱおれ、かっこつけんの向いてないかも」
「かっこいいのだけがすきなわけじゃないんだってば」
「おれが個人的に! かっこつけたいの!」
難しい……けどたしかに、わたしも可愛げがほしいと思うもんな。似たものどうし……?
「まあでも、無理だったや」
「真実なんだ?」
「うん」
即答に、こっちが照れてしまう。