そろそろきみは、蹴られてくれ。


積もりすぎてしまったら、たいへんだと思う。


喧嘩しちゃったら、純粋な想いですきと言っている今日のことを忘れてしまうかもしれない。見つけ出せないかもしれない。


そしたら、大きな愛にして、語ってわらって、並べて、次は見つけ出せるようにしよう。


名前を呼ぶ、そのときそのときを。


毎回、最高のタイミングにしよう。毎回、ここぞというタイミングとしてたいせつにしよう。


ずっとずっと、最高の愛でだいすき。


いちばん最初は記念日になるから。いちばん最初は、いちばん慎重だから。


そうやって呼べてこなかったけれど、いま、呼びたくてしかたない。


いとおしくて、ふれたくて、わたしのぜんぶを橘にもらってほしくて。


こんなふうに、すきがあふれて決壊すること。


それがたぶん、わたしの中の最高の愛で、はじめてだれかに向ける愛なんだ。


だいすき。


すきが愛に変わっていく。

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